Practice makes Perfect !

ExtendedScript素人です。同じ境遇の方、一緒に脱素人を目指しましょう!

長方形を描画してみる

ここで実際に新規ドキュメントに長方形を作成してみましょう。

var doc = app.documents.add();
doc.rectangles.add();//長方形はrectangleオブジェクトです

InDesignに新規ドキュメントが追加され、ページの左上に長方形が作成されたはずです。

それでは、作成した長方形のサイズを指定します。
上から10mm、左から10mmの位置に、幅90mm、高さ30mmの長方形を作成します。

var doc = app.documents.add();

//作成した長方形を操作するので、いったん変数rctに代入します。
var rct = doc.rectangles.add();

//座標の値は配列で指定するので[ ]でくくります。ドキュメントの単位が「ミリ」になっている場合は[10, 10, 40, 100]でも可。
rct.geometricBounds = ["10mm", "10mm", "40mm", "100mm"];

座標は「上」「左」「下」「右」の順で指定します。上が10で下を40にしたので高さが30mmとなり、左が10で右が100にしたので幅が90mmとなります。なお、geometricBoundsは線幅を含まないサイズになっています。

次に、作成した長方形を黒く塗りつぶしましょう。

var doc = app.documents.add();
var rct = doc.rectangles.add();
rct.geometricBounds = ["10mm", "10mm", "40mm", "100mm"];

// fillColorは塗りを設定するプロパティで、値はSwatchオブジェクトで指定します。itemByNameはオブジェクトの名前を呼び出します。
rct.fillColor = doc.swatches.itemByName("Black");

塗の指定はスウォッチを使用しますので、例えばスウォッチパネルにある6番目の色を呼び出したい時は

rct.fillColor = doc.swatches[5];

または

rct.fillColor = doc.swatches.item(5);

とします。

また、上記の例のようにitemByNameで指定したい時は、スウォッチパネルの色をダブルクリックすれば、上部に名前が表示されます。
f:id:YustinBieber:20211012164609p:plain

マゼンダなら「C=0 M=100 Y=0 K=0」なので、

rct.fillColor = doc.swatches.itemByName("C=0 M=100 Y=0 K=0");

とします。ちなみに「白」は「Paper」です。